友人に会う為と、その友人のおばあちゃんが還暦を迎える記念にと
家族写真を撮る為、2014年の冬、私は福岡に向かった。

家族写真を無事撮り終えた後、
東京から岡山に移住した少し世話のかかる友人と合流し、
入った雰囲気のある珈琲屋。
彼女はお店のカウンターで珈琲を淹れていた。

穏やかで気取らない、気持ちの良い空気をもつ人であった。
写真を撮らせてもらって数か月後、
フィルムに焼き付いた彼女はやはり気持ちの良い目で
私を見るのであった。











おはよう、あやのさん。朝だよ。
顔をあげるといつの間にか春がきていて
なかなかその春についていけなかったのだけど

何かが今、静かに水面下で動き始めている気がする。
これからきっと地面に沢山の雨が降り注いで
植物たちはシャワーをあびて
また、大切な人達と出会った夏がくる。

部屋の枯れて切り取られた茎からは
いつの間にか新芽がでてきていた。
人生は、きっとそうゆうことだ。