あなたは何を思っているのでしょうか。
その時はとにかく苛立って
でも誰かの胸の中にすっぽり入り込んでしまったら
実はとても傷ついていて。
あんなに大きかった態度はみるみるうちに
小さくなって彼の大事な服にしがみつき、声をあげて泣いていた。

人の表面なんか表面じゃない









「あんたはさっきのボートのお連れさんかいな?」
人あたりの良いおじさんがカメラを持って佇んでいる私に話かけた。
この近くに無人島があるらしい。
「とても海が綺麗での、わしゃあそこに惚れ込んで持っている船にその無人島の
名前をつけたんだよ」

次の行先はそこを目指そう。




 
 
 
 
  



BASE

自然と人間ってのはものすごいエネルギーをもっている。
生と死がいつもある。切なくてたまらない。
でも
だからこそ、
だからこそ。
美しいのだ。
苦しいほどに。










 














撮り覚えのない、でも、確かに自分が撮ったフィルムの写真。

ピンクがかった薄青い空、木
ふと彼女を思い出す

女性らしく、ゆるやかな印象。
そしてどこか、薄暗い雰囲気を感じる。
だからこそか、
微かに柔らかな、それでこそ凛とした光がさしこんでいる

彼女とは思い出してみると
幼馴染みのように、そこまで長い年月を過ごした訳じゃない。
ただ、年月とはかけ離れた場所で繋がりを感じるのだ

感覚。

考えの中ではない
 彼女とは感覚と感覚の中で繋がっているのだろうか。
不思議な感覚。もしたとえ切られたとしても、時が経つときっとどこかで
映画のワンシーンのように



互いを思い出す。



そうであるように、
あえて、言い切っておこう。